オーガニックコスメは、自然由来の成分を使用したお肌に優しい化粧品です。
この記事は、JOCA認定オーガニックコスメアドバイザーが、さまざまなオーガニックコスメブランドや、それらの特徴や選び方について解説します。
最後に、オーガニックコスメのメリット・デメリットや国内外のおすすめブランドも紹介します。
オーガニックコスメの基準と選び方
オーガニックコスメは化学合成農薬や化学肥料を使わず、有機栽培された植物成分を使用しています。選び方については、認証マークや成分、添加物の有無に注意することが大切です。
認証マークを確認する
オーガニックコスメには、ECOCERTの発行するCOSMOSや、COSMEBIO、NATRUE、BDIH、USDAなどの認証マークがあります。これらのマークが付いている製品は、厳しい基準をクリアしたオーガニック認定製品です。
ただし、日本では国の定める正式なオーガニック認証がないため、国産のオーガニックコスメにはこのようなマークがないことがあります。その場合、原料の「有機JAS」の有無や、自社農園での栽培を行っていることを確認すると良いでしょう。
また、一般社団法人日本オーガニックコスメ協会(JOCA)の発行する推奨品マークも一つの基準になります。これは、天然成分100%という厳しい基準をクリアした化粧品に発行されるマークです。
※JOCA推奨品マーク
成分と添加物をチェックする
オーガニックコスメの成分は、天然由来の原料であり、化学合成物質の使用を控えています。しかし、個人によって肌に合うかどうかは異なるので、成分をしっかりとチェックすることが大切です。
肌にダメージを与える可能性のある石油系界面活性剤や合成防腐剤などの添加物を避けた無添加の商品を選ぶことも、肌トラブルを防ぐために良い方法です。
おすすめのオーガニックコスメブランドと人気商品
世界中にはたくさんのオーガニックコスメブランドが存在します。ここでは、その中からおすすめのブランドと人気商品を紹介します。
国内のブランド4選
画像出典:エトヴォス公式サイト
日本発のオーガニックコスメブランドとして、「エトヴォス」、「ザ・パブリックオーガニック」、「SHIRO」、「THREE」などがあります。
エトヴォスは独自の厳格な基準をクリアした国産ミネラルファンデーションが人気で、ザ・パブリックオーガニックは精油カラーリップスティックが話題です。北海道で生まれたSHIROの酒かす化粧水や、国産原料にこだわっているTHREEのスキンケア商品も試してみる価値があります。
海外のブランド6選
海外のオーガニックコスメブランドでは、
- WELEDA(ヴェレダ)
- trilogy(トリロジー)
- Jurlique(ジュリーク)
- john master organics(ジョンマスターオーガニクス)
- ARGITAL(アルジタル)
- NEAL’S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ)
などがおすすめです。
特に、WELEDA(ヴェレダ)は世界中で愛されているスイス発オーガニックコスメブランドで、創業者のルドルフ・シュタイナーと医師のイタ・フォン・バールが協力して1921年に創設された歴史あるブランドです。
自然療法と人間の体と自然のバランスを重視し、自然の恵みを活かした製品を提供しています。
WELEDAの製品は、有機農法で栽培された植物成分や自然由来の成分を中心に使用しており、合成化学物質や人工的な添加物を極力避けています。製品ラインには、スキンケア、ベビーケア、ヘアケア、オーラルケア、医薬品などがあります。
trilogyはニュージーランド産の100%オーガニック認定ローズヒップオイルが人気です。これらのブランドは肌に優しく、自然の香りでリラックス効果も期待できます。
参考:WELEDA
オーガニックの“配合率”にこだわったコスメ「ラヴィステラ」
「ラヴィステラ」は、日本のスキンケア処方を活かしたオーガニックラインナップです。「外見は内面の一番外側」「わたしたちは自然の一部」という言葉を掲げ、自然(外)と調和し、自分自身(内)と向き合うことを目指しています。
ブランドの特徴
ラヴィステラは、自然のサイクルと人間の健康の調和を追求する哲学に基づいています。
月をイメージしたロゴは、月の満ち欠けと肌のターンオーバーの周期がほぼ同じ28日周期であることからきています。
スキンケアの時間を通じて、自分自身を大切にすることを理想に掲げています。
生命力の高い野生やオーガニックの植物の力を使って、肌の美しさをサポートしています。また、日本の優れたスキンケア処方を活かし、商品は有機JAS認定工場で製造しています。
おすすめ商品
ラヴィステラは99.7%オーガニック成分を配合した「モイスチャーローション」が大変人気です。オーガニック認証を受けた植物エキスや天然由来の美容成分が肌に働きかけ、保湿力を高め、肌のキメを整えます。
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また、「モイスチャーミルク」は、バリア機能をサポートし、植物のチカラで肌にうるおいを与えます。使い続けることで、肌が内側から元気になるのを実感できるでしょう。
オーガニックコスメのメリット・デメリット
オーガニックコスメには数多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。ここでは、そのメリット・デメリットを解説します。
メリット
オーガニックコスメは地球環境に優しく、肌にも安心して使うことができます。また、肌トラブルを防ぎ、肌本来の機能を取り戻す効果も期待できます。
さらに、オーガニックコスメは人工香料を使用せず、天然香料の精油を使用した商品が多いので、スキンケアの時間をより豊かなものにしてくれるでしょう。
デメリット
オーガニックコスメは日本ではオーガニック認定がされないため、定義があいまいです。また、通常のコスメと比べると価格が高い場合があり、販売店舗も少ないです。さらに、肌に合うかどうかは個人差があるため、成分をチェックし、パッチテストを行うことが大切です。
まとめ
オーガニックコスメは、肌に優しい成分で作られ、地球環境にも配慮されています。ただし、選び方や使用する際には、認証マークや成分、添加物を確認することが大切です。
自分の肌に合ったオーガニックコスメを見つけて、美しい肌を手に入れましょう。