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ヴィーガンレザーとは?バッグに財布、おすすめブランド5選

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近年世界的に人気が高まっている「ヴィーガンレザー」をご存知でしょうか。

品質では本物の革製品に敵わない、
合成皮革はチープ、
経年劣化に弱いetc…

といった、かつての合成皮革のイメージは過去のものとなっています。
最近では技術の発達により様々な素材からレザーを作れるようになり、さらに耐久性もアップ。天然皮革と見た目もかわらないほどに進化しています。

ヴィーガンレザーとは?

ヴィーガンレザーは、動物の皮を使用せずに作られる合成の皮革です。動物の皮を使用した従来のレザーと比較して、環境に優しく、動物福祉に配慮した製品として近年人気が高まっています。

ヴィーガンレザーは、主に動物愛護主義者や環境保護主義者から支持されており、動物の命を救い、皮革産業に伴う環境への負荷を軽減することを目指しています。
ヴィーガンレザー製品は、バッグ、靴、衣類、アクセサリーなど、さまざまなアイテムで使用されています。

 

ヴィーガンレザーの種類

ヴィーガンレザーはさまざまな素材から作られますが、一般的には以下の方法で製造されます。

1. 合成皮革(Synthetic Leather)

合成皮革
プラスチック素材(主にポリウレタンやポリ塩化ビニル)を使用して作られることが多いです。これらの素材は動物の皮から作られた天然のレザーに似た質感や外観を持つことがあり、さまざまな種類のヴィーガンレザー製品を生産するのに使われます。

2. マッシュルームレザー(Mushroom Leather)

マッシュルームレザー
きのこレザー(マッシュルームレザー)は、きのこの菌糸体(きんしたい)を培養して作られるヴィーガンレザーです。

土屋鞄やHERMES(エルメス)など、高品質素材にこだわるブランドに導入されているBolt Threads(ボルトスレッズ)社のMylo™(マイロ)」をはじめ、
2023年5月には日本のヴィーガンレザーブランドであるFUMIKODAが100%自然に還るマッシュルームレザーをローンチ。

一般的な合成皮革のように石油由来の原料は使用せず、生産工程でも環境に負荷をかけるような化学物質を使用しないことなど、その生分解性の高さも注目されています。

 

3. キャクタスレザー(Cactus Leather)
キャクタスレザー

Cactus(サボテン)が自生するメキシコで誕生したヴィーガンレザーで、サボテンの葉の粉末を加工して製造されます。 サボテンレザーの最大の特徴はその耐久性。 通常、植物性のヴィーガンレザーは、植物の繊維を樹脂などと混ぜて作るため、動物性レザーと比べると耐久性に劣りますが、サボテン成分の強力な分子が結合することで、摩擦や伸縮などに耐えうるることができます。

4.アップルレザー(Apple Leather)
アップルレザー

アップルレザーは、これまでりんご農園やジュースの生産工場でゴミとして処理されていた廃棄りんごやりんごジュース用に搾った後の残りカス(皮、芯、種)からから作られる、副産物由来のレザーです。

食品ロスや廃棄問題を背景に、近年天然皮革に代わるサステナブルな素材としてファッションアイテムに使用されはじめています。

 

ヴィーガンレザーのメリット

ヴィーガンレザーには多くのメリットがあり、以下にその主要な点を挙げてみましょう。

1. 動物福祉に配慮している

ヴィーガンレザーは動物の皮を使用せずに作られます。このため、動物を傷つけずに高品質のレザー製品を提供することができ、動物愛護活動家や個人の動物愛好家に支持されています。

2. 環境への配慮

ヴィーガンレザーの製造には、動物の皮を取得するための牧場飼育や革加工に関連する環境への負荷が大幅に削減されます。また、一部のヴィーガンレザーは持続可能な素材から作られ、環境への負担を軽減する選択肢となっています。

3. 多様なスタイルとデザイン

ヴィーガンレザーは合成素材や自然由来の素材から作られており、多様なスタイルとデザインでの製品提供が可能です。これにより、消費者は自分の好みやニーズに合ったヴィーガンレザー製品を選ぶことができます。

4. 持続可能な選択肢

一部のヴィーガンレザーは、再生可能な素材から作られており、持続可能性への配慮を強調しています。このため、環境に優しい選択肢として広く受け入れられています。

5. アレルギー対策

一部の人々は動物の皮に対するアレルギー反応を示すことがあります。ヴィーガンレザーは動物由来の成分を含まないため、アレルギーのリスクを軽減できます。

 

ヴィーガンレザーのデメリット

ヴィーガンレザーは動物福祉と環境への配慮を重視する消費者に支持されていますが、その製造や品質に関連するデメリットや課題も存在します。以下に、ヴィーガンレザーの主なデメリットをいくつか挙げてみましょう。

1. プラスチックベースの素材

多くのヴィーガンレザー製品は、プラスチックベースの合成素材を使用しています。主にポリウレタンやポリ塩化ビニル(PVC)が一般的です。
これらの素材は石油由来のプラスチックであり、プラスチック廃棄物問題や環境への影響が懸念されています。
プラスチック製品は分解に長い時間がかかり、海洋や陸地の環境に悪影響を及ぼす可能性があります。

2. 製造プロセスのエネルギーと資源消費

一部のヴィーガンレザーの製造プロセスは、エネルギーと資源を多く消費することがあります。特に高度な合成プラスチック素材の製造には多くのエネルギーが必要で、化学薬品も使用されます。このため、環境への影響を減少させるために持続可能な製造プロセスが求められています。

3. 耐久性の問題

一部のヴィーガンレザー製品は、天然のレザーに比べて耐久性が低いことがあります。特に低品質な合成素材を使用した場合、劣化やひび割れが早く発生することがあります。これは製品の寿命を短くし、廃棄物を増加させる可能性がある課題です。

4. コストの問題

一部の高品質なヴィーガンレザー製品は、天然のレザーよりも高価であることがあります。これは、持続可能な素材や製造プロセスのコストが高いためです。一方、低品質なヴィーガンレザー製品はコスト削減のために使用されることがあり、品質に問題が生じる可能性があります。

5. 質感の違い

ヴィーガンレザーは天然のレザーとは異なる質感を持つことがあり、一部の消費者には好みが分かれることがあります。一部の人々は、天然のレザーの風合いや触感が好きであり、ヴィーガンレザーが代替品として満足できない場合もあります。

また、ヴィーガンレザーは天然皮革のような経年変化がないため、天然皮革を好む方の間では好みが分かれる傾向があります。

このように、デメリットも存在しますが、持続可能な素材とプロセスの開発、品質向上、リサイクルなどの取り組みが、これらの課題に対処する一助となるでしょう。

 

おすすめブランド

1. Stella McCartney®︎(ステラマッカートニー)

ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)はイギリスのファッションブランド。超有名なアーティスト、ポール・マッカートニーの娘と聞けば、知らない人はほとんどいないでしょう。

デザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)は、2001年に自身の名を配したブランドをスタートしました。
創業時から毛皮や皮革を使用せず、サステナビリティを追求する“ベジタリアンカンパニー”であることをポリシーにしています。

ブランド Stella McCartney®︎
原産国 イギリス
特徴 世界的な有名デザイナー、ステラ・マッカートニーが手がけるブランド、全商品動物性不使用、
価格帯
アイテム ウィメンズ及びメンズウェア、アクセサリー、フレグランス、アイウェア他

 

Stella McCartney(ステラ マッカートニー)
Stella McCartney(ステラ マッカートニー)

 

2. JW PEI(ジェイ・ダヴリュー・ペイ)

JW PEI,ヴィーガンレザーバッグ

JW PEIは、ロサンゼルスを拠点に高品質なヴィーガンレザーとリサイクルプラスチックを使用したバッグやブーツなどのファッションアイテムを展開しているブランドです。

色違いで複数コレクションしている海外セレブも多く、有名セレブたちがこぞって着用していたことをきっかけに、瞬く間に人気ブランドとして知名度をあげました。

中でも人気が高いのは、三日月形のバッグ「Gabbi」。
豊富なデザインやシーズンごとに追加される豊富なカラーバリエーションも人気の秘密です。

ブランド JW PEI
原産国 アメリカ(ロサンゼルス)
特徴 全商品動物性不使用、原料にリサイクルプラスチック使用
価格帯  ¥4,590〜¥14,400
アイテム バッグ、財布、ミュール、ブーツ

 

3. FUMIKODA(フミコダ)


High Fashion, Zero Cruelty(ファッションに犠牲は必要ない)を理念に掲げるFUMIKODAのバッグは、動物の皮革は一切不使用。

FUMIKODAは、クリエイティブディレクターの幸田フミ氏が、「パソコンや書類を入れて持ち歩く際に、快適なビジネスバッグを作りたい」という想いから誕生したブランドです。

売上の一部を児童養護施設の子どもたちの就労に繋がるIT教育支援に充てたり、他にも障がい者の就労支援、「NPO法人キッズドア」と協力して困窮家庭の子どもやシングルマザーの支援を行ったりと、社会貢献活動にも積極的。

デザインは人種、性別、年齢、職業、体形などに囚われず、すべての人がどんな時でも自分らしく、心地よくいられることを目指した「ダイバーシティデザイン」を目指しています。

さらに、前述の生分解性100%のマッシュルームレザーの開発など、新素材の開発にも着手しています。

FUMIKODA
ブランド FUMIKODA
原産国 日本
特徴 全商品動物性不使用、ダイバーシティデザイン、売上の一部を児童養護施設やひとり親家庭の支援団体に寄付、ハイブランド
価格帯  ¥1,100〜¥165,000
アイテム バッグ、財布、キーケース、ポーチ、スマホケース、アクセサリー、Tシャツ他
公式サイト FUMIKODA オンラインブティック

 

4. LOVST TOKYO(ラヴィストトーキョー)

リンゴジュースの生産工場から出る産業廃棄物をどうにかできないか、という想いから誕生したブランド。
アップルスキン(アップルレザー)とは、合成レザーの原料の一部に有機りんごの搾りカスを利用してアップサイクルすることで生まれた、動物にも環境にも優しい植物性のレザーです。

見た目や質感がレザーに近いだけでなく、軽くて水に強いという特徴があるため、従来の合成皮革や天然皮革の代替品として注目されています。

また、LOVST TOKYOではワインの廃棄ブドウの搾りカスなど、リンゴ以外のアップサイクル素材の仕様にも取り組んでいます。

ブランド LOVST TOKYO
原産国 日本
特徴 全商品動物性不使用、廃棄リンゴをアップサイクルしたレザー、中価格帯で若年層も手に取りやすい
価格帯 ¥1,980〜¥27,600
アイテム バッグ、財布、キーケース他

 

5. Nordgreen(ノードグリーン)

Nordgreen(ノードグリーン)

Nordgreen(ノードグリーン)は、北欧伝統の「ミニマルデザイン」と、 会社の本拠地である「コペンハーゲン」のサステナブルの精神を提供する腕時計ブランド。

全ての腕時計は、有名デンマーク人デザイナーのヤコブ・ワグナー(Jakob Wagner)によりデザインされています。

ヤコブ・ワグナー(Jakob Wagner)、Nordgreen(ノードグリーン)

ヤコブ・ワグナー(Jakob Wagner)氏について

NY近代美術館に常設展示があり、B&OやHAYをはじめとする人気ブランドのデザインを携わり、 腕時計という商品にデンマークのライフスタイルを具現化しています。

Nordgreenのサステナブルな取り組み
  1. 腕時計の箱はほぼ100%リサイクル素材を利用したこだわりのボックス。
  2. 社会貢献プログラムを導入しており、教育、環境、健康の3つの慈善団体に購入金額の一部が寄付になる。
  3. 女優の小雪さんとのコラボレーションストラップの購入で、料金の一部が自動的に2キロ分のゴミの清掃にあてられます。

 

Nordgreen
Nordgreen

2019年には若手CEO二人がForbs Under30に選出されるなど、世界的にも注目されているサステナブル時計ブランドです。

ヴィーガンレザーのストラップをあしらった時計は、豊富なカラー・デザインのストラップからカスタイズ可能。
ストラップだけの購入もできるので、ファッションに合わせてストラップを付け替えたり、長く愛用することができます。

ヴィーガンレザーの時計シリーズはこちら
ブランド Nordgreen
原産国 デンマーク
特徴 有名デザイナーのヤコブ・ワグナー(Jakob Wagner)がデザイン、豊富なデザイン、手に取りやすい価格、社会貢献活動に積極的
価格帯 ¥5,500〜¥33,000
アイテム 時計、ジュエリー他
公式サイト Nordgreen公式サイト

まとめ

ヴィーガンレザーは動物福祉や環境への配慮、スタイルの多様性、持続可能性など、さまざまな面でメリットを持つレザー代替素材として広く評価されています。

新しい素材が生まれたり、技術の進歩によって耐久性や再現性も年々進化を遂げていますので、ますます注目されていくことでしょう。

 

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ラヴィステラマガジン編集部
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