飲食

オリエンタルヴィーガンとは?五葷を避ける理由と実践方法入門

オリエンタルヴィーガン
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

オリエンタルヴィーガンとは、動物性食品と五葷(ごくん)と呼ばれる香りが強い野菜を避けるライフスタイルです。
動物愛護や環境保護を目指すヴィーガンと違い、体調や健康を維持することを目指しています。

さとみ
さとみ
本記事では、オリエンタルヴィーガンについて詳しくご紹介します。
また、オリエンタルヴィーガンが注目されている理由やその実践方法、また関連する精進料理やヴィーガンやベジタリアンとの違いについても触れます。

オリエンタルヴィーガンとは

オリエンタル
オリエンタルヴィーガンとは、通常のヴィーガンと同様に動物性食品を避けるライフスタイルの一種です。
五葷(ごくん)と呼ばれる香りが強い野菜も避けることで、体調や健康を維持することを目指します。

 

オリエンタルヴィーガンの特徴

五葷(ごくん)を避ける理由

ニンニクオリエンタルヴィーガンが五葷を避ける理由は、これらの野菜が肉や魚の匂いを中和し、刺激が強すぎると感じる場合があるためです。

五葷にはネギ類、ニラ類、ニンニク、らっきょうなどが含まれます。また、仏教の一部の流派では五葷を食べないことが求められている場合もあります。

胃腸への不調を引き起こすことがあるため、五葷を摂取しないことで体調の改善を目指します。動物が五葷を食べないことも、オリエンタルヴィーガンが五葷を避ける理由のひとつになっています。

 

インドやアジアにおけるオリエンタルヴィーガン

インドオリエンタルヴィーガンは主にインドやアジアの地域で多く見られる食生活スタイルです。これらの国では、仏教の影響や自然哲学である五行思想に基づいて五葷を避けることが伝統となっています。

また、一部の地域では精進料理として知られる五葷を避けた料理が提供されており、ヴィーガンの方でも安心して楽しむことができます。

その一方で、日本などの東洋国家でもオリエンタルヴィーガンを実践する人が増えてきており、健康や動物愛護の観点で五葷を避ける食生活が注目されています。

特に最近では、料理教室やレストランでオリエンタルヴィーガンメニューが提供されることが増えており、幅広い人々に受け入れられています。

 

オリエンタルヴィーガンと精進料理

五葷を使わない伝統料理形式

精進料理精進料理はオリエンタルヴィーガンと同様に五葷を使わない伝統料理であり、動物性食材も避けることが基本です。
これは仏教の戒律に基づく食事であり、身体への負担を避けることを目的としています。

また、精進料理には喜心、老心、大心という心構えがあり、食材や調理方法に対する感謝や敬意を持って作られます。

山芋

精進料理はオリエンタルヴィーガンにとって最適な食事で、特に旬の白い食材を使った料理が多く含まれています。

山芋やれんこん、冬瓜などの白い食材は喉や鼻の粘膜を強くし、肌の乾燥を防ぎ、肺を潤す効果があります。

頼建守(漢方医療頼クリニック院長)

 

家庭での精進料理の作り方

畑の野菜家庭で精進料理を作る場合は、五味五法五色を取り入れたメニューを用意すると良いでしょう。

五味は甘・酸・苦・辛・塩味の5つの味であり、五法は焼く・煮る・蒸す・ふろふき・炒めるの調理法を使い分けることを指します。

五色は料理に黄・赤・紫・緑・白の5つの色を取り入れることで、目で見て美しく、栄養バランスが取れた料理が作れます。

精進料理の五味五法五色
五味 甘・酸・苦・辛・塩味の5つの味
五法 焼く・煮る・蒸す・ふろふき・炒めるの調理法を使い分けること
五色 料理に黄・赤・紫・緑・白の5つの色を取り入れること

具体的な精進料理の作り方としては、例えば山芋やえんどう豆、白ごまを使った和え物や、れんこんとごぼう、きくらげ、しいたけを使った煮物、冬瓜と昆布の煮物などが挙げられます。

また、季節に合わせて菜の花などの葉物野菜やなす、ピーマンなどの野菜を使った料理もおすすめです。

 

ヴィーガン、ベジタリアンとの違い

食事スタイルの違い

植物性ミルクオリエンタルヴィーガンは、ヴィーガンとベジタリアンとは異なる食事スタイルです。ヴィーガンとは完全菜食主義で、肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品を一切口にしません。

ベジタリアンは肉や魚を食べないものの、卵や乳製品を摂取することがあります。オリエンタルヴィーガンはこれらとは異なり、動物性食品に加えて五葷も避ける食事スタイルです。

それぞれの食生活スタイルによって食べるものが異なり、基本は食べることに感謝し、広い心を持つことが大切です。
オリエンタルヴィーガンは精進料理と親和性が高く、身体への負担を意識した食事方法です。

 

動物愛護や環境保護の観点

ヴィーガンヴィーガンやベジタリアンは、動物愛護や環境保護を目的として、動物性食品を避ける食生活を送っています。

これに対し、オリエンタルヴィーガンは五葷の避け方に注目しており、肉や魚を食べないライフスタイルと密接に関連しています。

しかし、オリエンタルヴィーガンも動物愛護や環境保護の意識が根底にあることは共通しています。

また、オリエンタルヴィーガンは仏教の戒律や自然哲学に基づいた食事法であり、そこにも動物や自然への敬意が見られます。
結果として、オリエンタルヴィーガンも動物保護や環境保護を意識した食事スタイルと言えます。

 

まとめ

オリエンタルヴィーガンは、動物性食品を避けるだけでなく五葷も避ける食生活スタイルであり、仏教や自然哲学に基づいて体調や健康の維持を目指しています。

精進料理やビーガン、ベジタリアンとは異なり、食事スタイルの特徴や背景には様々な要素があるものの、動物愛護や環境保護の意識が共通しています。

オリエンタルヴィーガンは、身体への負担を考慮した食事法であり、健康志向やエシカルな価値観を大切にする方におすすめの食生活スタイルです。

ABOUT ME
野田 聡美 | Satomi Noda(編集長)
株式会社ラヴィステラ代表。JAMHA認定ハーバルセラピスト、JOCA認定オーガニックコスメアドバイザー、JADP認定マクロビオティックセラピスト、ソウルナンバー鑑定士、AEAJアロマテラピー検定1級。本業の保護猫の召使いの傍ら、ヴィーガンスキンケアの開発を行っています。